母の供養を

精神的に辛い出来事があって以来、
妻の体調がおもわしくありません。
医者に診せましたが、
どこも悪いところはないと言われました。

霊感の強い知り合いに見てもらったところ、
お母さんの供養をしてあげるべきだと言われました。
供養と言われても、どうすれば良いのでしょうか?

さぞ心配なことでしょう。
精神的な苦痛が体調に影響することは、
誰にでも起こることですし、私もよくわかります。

問われているお母さんの供養ですが、
「お母さんを供養していないから悪い」とは思わないで欲しいです。
私たちは、この世の縁が尽きる時、阿弥陀さまのはたらきによって極楽浄土に仏として生まれる身です。
つまり、お母さんはいま、仏となっておられるのです。
このことをいつも忘れずにいたいものです。

私たちは亡き人を供養する側ではなく、
亡き人に供養される側です。
「大変だね つらいね」と
いつも心配して見守ってくださっています。
身におきたことを、死んだ人のせいにすることだけは避けたいですね。

精神的に辛い体験をされたとのこと。
奥様の苦悩に寄り添い、「大丈夫だよ 気にかけてるよ」
と支えてあげることから、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

ご縁のみなさまに郵送している「善称寺だより」
秋のお彼岸に会わせて48号が発行されています。
そろそろみなさんのお宅に届いた頃でしょうか。

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