お仏壇のある
暮らし

お仏壇を購入するきっかけは、
多くの場合家族を亡くしたことではないでしょうか。
手を合わせる日々に、今は亡き大切な人と心をかよわせることができたら。
そんな思いなのかもしれません。
お仏壇を購入すると、必然的に我が家に
ご本尊(阿弥陀如来さま)をお迎えすることとなります。
浄土真宗のご門主は「お住まいにご本尊をそなえていただきたい。
すべての方にご本尊の前で、いのちのあり方をかえりみ、
その大切さを受け止めていただきたい」と述べられています。
かたち無しに、いのちのあり方、
大切さを伝えることは簡単ではないからです。
私たち僧侶は日々、ご本尊である阿弥陀如来さまのお心を
知っていただく努力をいたします。
そして、いつの日か悲しみが生きる力に転じていくことを願い、
お仏壇のある暮らしを提案します。

A4(エーヨン)仏壇

限りなくシンプルに。
いつまでも暮らしの中に存在するカタチ

A4サイズのお仏壇「A4仏壇」は現代ならではの住宅事情やインテリアの変化にあわせて
「置きやすく、飾りやすい」サイズとデザインの工夫が込められています。お仏壇に関す
る悩みの中でもっとも多いといわれるのが置き場所と飾り方。A4仏壇は「マンションや賃
貸住宅などのスペースに制限のある住まいでも、品位をもって美しくお仏壇を飾りたい」
という声から生まれました。また実家から離れた仮住まいであったり、将来を考えて今は
あえて待たないという住まいの事情も増えています。
たとえ小さくても、手を合わせられる場所をもっと身近に。伝統に息づく想いをそのまま
に、現代の暮らしと調和したシンプルなお仏壇です。

「お仏壇を購入しても、
引き継ぐ者がいない。」

「後継者がいない」などの理由でお仏壇の購入に踏み切れない方が増えている時代。
そんな方にぜひ知って頂きたいのが納棺尊号(のうかんそんごう)です。

納棺尊号
(のうかんそんごう)とは

浄土真宗には尊号(南無阿弥陀仏と書かれた和紙)を棺に入れる慣わしがあります。というのも、葬儀がすんで火葬場に着いてからは、ご本尊がない場合がほとんどですので、そうした場合に棺中の尊号が礼拝の対象となるのです。そこで、お仏壇とご本尊を、命を終えたときには納棺尊号として棺へ納めてもらってはいかがでしょうか。そうすれば後に残りません。そればかりか尊号となった阿弥陀さまがたとえ猛火の中でも、けっして捨てずに寄り添ってくださいます。この世からお浄土まで、あなたとずっと一緒の阿弥陀さまです。

懐中名号は
納棺尊号としておすすめ

A4サイズ、しかも木製のお仏壇なら棺に収めることが可能です。
懐中名号などは、文字通り故人の懐中(ふところ)へ納めても良いでしょう。

「A4仏壇本体」および「ご本尊さま台」は、
下記オンラインショップで購入できます。

善称寺での販売はしておりませんが、
実物を展示しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

交通アクセス

あなたの知らない
お仏壇の世界

ご本尊は阿弥陀如来さまです

浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来さまで、ご絵像と六字名号のどちらかをお掛けします。
ご絵像は、文字通り阿弥陀如来さまのお姿を絵で表したもの、六字名号は阿弥陀如来さまの御名です。
どちらも、すべての人々を摂め取って捨てないという、阿弥陀如来の摂取不捨(せっしゅふしゃ)のおこころをあらわすものです。

本物にはご門主の印がある

仏具店で販売されるものとは違い、本願寺から交付されたご本尊には、ご門主の御印があります。
500年以上前、本願寺八世の蓮如上人は、多くの方々に六字名号を書き与えられたり、ご絵像に裏書きを記したものを授与されています。その後は、歴代のご門主が阿弥陀如来のお姿をお定めになり、お認めになられたご本尊だけに印を押印してきました。本願寺から交付されるご本尊を免物(めんもつ)と言いますが、免物には「許されたものだけにあたえられる」という意味があります。

本願寺へのお布施となる

ご本尊の冥加金は、直接本願寺へお振込いただきます。
すなわち購入者は本願寺へお布施をすることとなり、阿弥陀如来のみ教えを伝える本願寺の護持発展に貢献することになります。お仏壇は仏壇店より、ご本尊は本願寺よりお迎えしましょう。

表装のランクがある

ご本尊には金蘭、桐、藤、松の四つの表装ランクがあり、それぞれ冥加金が異なります。
しかし、表装のランクとご本尊の価値が無関係であることは言うまでもありません。

位牌は作らない

仏教の多くの宗派で位牌が用いられるなか、浄土真宗では位牌を用いません。
位牌はもともと儒教(孔子を祖とする教え)の習慣からきたものです。儒教では亡くなった人の生前の官位や姓を記し、これに死者の霊が宿るといわれ祀ったり拝んだりします。
これが日本に伝わり祖先崇拝と結びついて広まりました。これに対して浄土真宗の教義には、私たち人間は「この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、再び迷いの世に帰り来て人々を教え導く」とあります。つまり命の行き先は位牌ではなく極楽浄土であり、亡き方は私の胸にいつも一緒にいるということです。

過去帳に記録します

亡き方を忘れないために過去帳に法名や故人の記録(俗名・命日など)を記しておきます。会ったことのない曽祖父母など、私に命を繋いでくださったご縁ある方々も分かる範囲で記録すると良いでしょう。
しかし礼拝の対象はあくまでもご本尊ですので、過去帳はご本尊の正面を避けて置くようにします。

「お魂入れ」ではなく
「入仏法要」

浄土真宗では、新しいお仏壇にご本尊をお迎えするときの法要を入仏法要と言います。
「入仏」と言っても、仏さまの「魂」を入れるのではありません。仏さまの方から、欲や迷いに翻弄される私たちを救おうと現れてくださるのです。私たちのために、私たちが用意したお仏壇に入ってくださると思えば良いでしょう。入仏法要とは仏さま「ご本尊」をお迎えしたことを喜び、仏さまのお徳を讃える法要だということです。「お魂入れ」や「お性根入れ」とは言いません。また、入仏法要はお仏壇のお飾りやその意味をお伝えする機会にもなります。我が家にお仏壇が届いたら、ぜひ入仏法要をお勤めしましょう。
[入仏法要懇志3万円〜]