相談ファイル

夫婦のお墓 永代供養墓「絆」のご相談

先日、ご主人を亡くされた奥さま(Fさん)のご相談でした。
Fさんは60代で、市内で一人暮らしをされています。
ご長男はいま、神戸に暮らしているそうです。

よくよくお話しを伺えば、
ご主人とは長い間別居されていて、
ご主人には一緒に暮らす内縁の妻にあたる人物もあったそうなのです。

死因はガンだったそうで、
生前は長いあいだ入院をした時期もありました。
退院のとき、家に戻るか?とたずねたところ、
ご主人はそうせず、内縁の妻の元へ帰ったそうです。

ご相談のとき、私はあまり立ち入った事までは
お聞きしないことにしておりますが、
お辛い思いをされてきたということは察しがつきます。

いまご主人のお骨は、内縁の妻の元にあるそうで、
ご長男の意見としては、早く家に引き取りたいとのことでした。
Fさまはどう思っているのか、私には聞かせてもらえませんでした。
このような場合、もしお骨を引き取っても家に安置しておく場所が
ないということであれば、一時的にお寺でお骨をお預かりすることも
できるということをお伝えしました。

お話しを伺っている限りでは、
ご主人のお墓の件は、内縁の妻が解決することが自然な流れのように思ったので、
そのこともFさんに確認しました。
Fさんははっきりと、「主人のお墓の問題は自分がなんとかする」と
おっしゃるので、そのお気持ちが大切なのだと思います。

私は今後、どんなことでもご相談に乗りますし、
ご主人のお墓の問題を解決することで、
Fさまには少しでも心の安らぎを得て頂きたいと思います。
たとえFさまのご主人のお墓が当寺とは別の場所になったとしても同じことです。

とりあえず本日は、
ご主人の満中陰法要を私が勤めさせて頂くという事が決まりました。
まずはそのご縁を大切にしたいです。

あの世で仏さまになられたご主人が、
きっと見守ってくれるはずです。

 

※ちなみに、お骨はいついつまでにお墓に納骨をしなければ
ならないという決まりはありません。
ですから今回のようなケースでは、急いで結論をだす必要はなく、
むしろご家族の意見を丁寧に聞いて、ゆっくりと決めていけばよいのです。
その間、お骨の安置場所としてお寺を利用して頂いても結構ですので。

 

厄払いをしなくちゃ

Sさんとは、ご主人が亡くなられたことがきっかけで
永代供養墓ゆずり葉の碑にご縁をいただきました。

当初は深い悲しみでいっぱいで、
私どもとしましても、はやくお元気になることを願うことしかできず、
つらい時期もありました。

もちろん今も寂しさは残っていることだと思いますが、
お墓参りのときに、お話しをしていると、
その表情はとても明るく、少し安心しています。

そんなSさんが先日、ちょっと深刻な表情でたずねて来られたのです。
Sさんのお家は、ゆずり葉の碑にご縁をいただく前に、
別の宗派のお寺とお付き合いがあったそうです。
そのことは私も聞いていましたし、今でも何らかのご縁はあるようですが、
それは特に問題ではありません。

問題なのは、Sさんはそのお寺さんから厄払いをするように言われて、
とても不安になっているということでした。
厄払いをしていないから、最近良くないことが身の回りで起こっている気がする、
Sさん自身に思い当たる節がいくつかあるそうなのです。
そして、息子さんも厄年にあたっているそうで、こちらも合わせて心配なうえに、
ご近所さんからも、はやく厄払いをするように言われているそうなのです。

こうなると誰だって心配になりますよ。
心中お察しします。
これは、私が浄土真宗の僧侶として信じていることを上手にお伝えできれば、
きっとSさんの心は晴れ晴れとするはずなのでしが、
例によって私は上手にお話しできた自身がありません。申し訳ない。
ですが私はSさんにお伝えしたい!

いつの年も、私たちにとってはかけがえのない年であり、
良い年、悪い年と後から決めるのが人間であること。
それと同じ理由で、日の善し悪しを言ったり、方角の善し悪しを言ったりもしないこと。
物事ことが起こるには必ず原因があるのだから、その原因をしっかりと見つめることをしないで、
いくら厄払いをしたところで、本当の解決にはならないということ。

その時わたしは、精一杯お話ししたつもりですが、
Sさんは最後まで納得したとは言えない表情を浮かべていました。
なさけない私の力不足です。

Sさんには、いつかまたチャンスをいただきたいです。
その時までにもっと勉強しておきますので。

大丈夫です、当寺にご主人のお墓がある限り、
私とのご縁は切れることは絶対にありませんから、
何度でもチャンスは巡ってくるでしょう。

まるで、ご主人が一生懸命になってSさんを導こうとしているみたいですね。
いつの日か、迷信に迷わず晴れ晴れと人生を歩むSさんの姿を
お浄土のご主人に見せてあげてほしいのです。

 

息子さんの意外な決断

Nさんの奥さまが亡くなられたのは約一年前。
お二人ともまだ60代で、これからやりたいことがたくさんあったと思います。
Nさんはカメラが趣味で、お部屋には若かりし奥さまを写した、大きな写真が飾られています。

Nさんのご長男は結婚されて、現在神戸にお住まいで、
ご長女も、地元で結婚されて別の場所に住んでいらっしゃいます。

Nさんは、奥さまが亡くなられたあと、
長男さんのすすめで、神戸に引っ越そうかとも考えましたが、
今のところ住み慣れた土地が離れがたく、和歌山でお一人で暮らしています。

奥さまの壱周忌が近づいたころ、
ふとお墓のことが気になりはじめたそうです。
「このまま家のお仏壇にお骨を置いておくのも、なにか落ち着かない。」
奥さまのために、そろそろお墓を作らなければと考えはじめた頃に、
お寺に相談に来られたわけであります。

私はお話しを聞いたのち、永代供養墓の夫婦墓をおすすめしました。
永代供養墓なら、遠方にお住まいのご長男も安心であると考えたからです。
Nさんも、永代供養墓の仕組みや料金面を考慮されて、
夫婦墓の説明を熱心に聞いておられました。
「帰って息子とも相談してみます。」
ということになり、その日は帰られました。

しばらくたって、Nさんからお電話があり、意外な言葉が返ってきました。
「神戸の息子が、お墓の面倒を見てくれるそうです。
ですから永代供養墓ではなく、一般のお墓を建てようとおもうのです。」

一般のお墓の場合、永代供養墓とは違い、年間の管理費が必要ですし、
お寺の檀家さまになっていただくということですから、
今後は奥さまの年忌法要も行なっていくことになります。
そのようなことを理解した上で、
息子は「両親のお墓を守ってゆきたい」と言ってくれていると、
Nさんは嬉しそうでした。

私も大変うれしく思いました。
今後、奥さまの三回忌、七回忌などを通して、
仏教の方から大切なことをお話しするご縁ができたということですから。
お母様のご縁で、仏さまのお話しが息子さんやお孫さんに届き、
ご家族の人生が少しでも良い方向に進めば、
それは紛れもなくお母様のお導きということになり、
「お仏縁を結ぶ」ということになるのですから。
私も、法要の席でお伝えしたいお話しがたくさんありますので、
少しずつ、お伝えできればと思っています。

 

 

お仏壇を東向きに置きたいのに 

「どうして仏壇は東向きに置かなくてはならないのですか?」
というご質問をお電話でいただきました。

よくよく聞いてみると、
その方のお住まいでは、間取りや家具の配置の都合上、
どうしてもお仏壇を東向きに置けないのだそうです。

しかし、その方のお友達はみな口をそろえて、
「お仏壇は東向きにおくものだ」と言うのだそうです。

う〜ん、私も聞いてみたい。
なぜ東向きでないといけないのでしょうか。

仏教方面ではそのようなことは聞いたことがありませんし、
まして浄土真宗では、方角の善し悪しを言ったりはしないものです。
根拠のないことや、いかにも不思議なことを言って不安をあおるようなことはしません。
相談者さんは、お友達に言われたことでとても不安そうでした。
仏教では、そういう人間の姿を「迷っている」と言います。
人間は生きている限り迷う生き物であると。

そんな不安定な私たちですから、
家の中の心の拠りどころとして昔からお仏壇を安置してきました。
お仏壇の前に座れば、阿弥陀さまがいらっしゃいます。
迷っている私たちを哀れんで、「必ず救う、我にまかせよ」とおっしゃっています。
「はい、おまかせします。」という気持ちを込めて、ナンマンダブナンマンダブ。
お家の中に一本の芯が通っているようで、なんとも落ち着くではありませんか。
そのような阿弥陀さまが、方角のことをとやかく言うはずもありません。
「東向きでなければ救わない」では、ちょっとケチくさいですよねぇ。

要するに、お仏壇の向きは「東向きでなくてもよい」のです。
生活の中心となる場所に、堂々と安置して頂きたいものです。

とまあ、このようなことをお電話でお話しさせていただいたのですが、どうでしょうか。
ごめんなさい、ちゃんと伝わったかどうかは自信が持てません。

でも、少なくともこの件に関しては、
できればお友達よりも、僧侶の言葉を信じていただきたいなぁと思っております。

 

誰がお骨を運んでくれる?

ご夫婦のお墓をお探しのOさん(ご主人)のご相談です。

Oさんは現在75歳で、奥さまと二人暮らし。
お子さんはいません。
Oさんのお兄さん(長男)は大阪にお住まいで、
家のお墓も大阪にあるとのこと。

Oさんは、自分たち夫婦が死んだときは、
大阪にあるお墓に入るつもりでした。
しかし、歳をとって今思うことは、
どちらかが先に死んだときに、
残された方が大阪までお墓参りすることは困難であるということ。

Oさんの腕に包帯が巻かれていたので、どうされたのか聞いてみると、
いつそうなったのか分からないのだが、
腕がひどく痛むので病院に行ったら骨折していると言われて驚いた、と。
歳をとると、思いがけないケガや病気になるもので、
お墓のこともちゃんと考えておかないといけないと思っているそうです。

そこで、自分たちの暮らす場所にできるだけ近いところに、
良いお墓はないものかと、思案していたそうなのです。

Oさん夫妻が永代供養墓「ゆずり葉の碑」を選んでいただけるとすれば、
お二人ともに、合同のお墓「縁」に申し込まれるか、
もしくは、ご夫婦で小さなお墓を建てる「絆」に申し込まれるかのどちらかになりますので、
今日はその二つのお墓のことををご説明しました。
一通りの説明を終えたところで、Oさんからこんな質問がありました。

「夫婦のうち、残された方が死んだときは、だれがお骨をここへ運んでくれるのですか?」

私は即座にこたえることができませんでした。
子どもさんは、いない。
親戚は、みな大阪。
ご近所つきあいはあるけど、みな高齢でその時は生きているか分からない。

これは本当に大変な問題です。
Oさんの死を誰が気づいてくれるのでしょうか。
Oさんだけの問題ではなく、いま「孤独死」は大きな社会問題となっています。
後で調べてみて知ったのですが、和歌山県は、新聞社や飲料の配達の会社と協力して、
孤独死対策を行なっているそうです。
朝日新聞などは、配達のときに、前の新聞がまだポストに残っていたりすると、
その家に電話をかける、という取り組みを独自に行なってきたそうです。

お寺としてはどういった取り組みができるのでしょうか。
血縁を超えて、お互いに協力しあう、
ゆるやかなコミュニティのようなものが形成できないでしょうか。
いずれにしても今後の大きな課題となりました。

今日はOさんに孤独死対策について何もお伝えできなかったことが悔やまれます。

 

 

お骨のお預かり

永代供養墓「ゆずり葉の碑」に納骨する際に、
納骨日までに前もってお骨をお預かりすることがあります。
その場合は、本堂の阿弥陀さまの下が、
お骨の一時保管所になっていますので、
そちらでお預かりしております。
お預かりの費用はかかりません。

今日は、他の墓地から改葬してこられたお骨を
お預かりしました。

改葬のとき、お墓の中には3人のお骨が
入っていると思っていたそうなのですが、
いざ取り出してみると5人分のお骨が出てきたそうです。

一体誰のお骨なのか、家族で話し合ってもはっきりしない。
驚かれたとは思いますが、実はそのようなことは多々あるのです。
お役所への届けも、名前、その他の情報もすべて「不詳」で届けます。

今日のご家族は、先祖供養墓「遥」でのお申込みでしたので、
何人でも納骨して頂けます。その点では安心ですね。
それに人はみな、死ねば即往生です。
すぐに極楽浄土に生まれさせていただきますので、
不詳のお骨が「迷う」なんて心配は私たちには無用です。

お預かりした5人分のお骨は、
納骨法要の当日まで、
お弥陀様のお足元にて丁重に安置いたします。
ご安心ください。

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