墓じまいをして永代供養を
お墓を引っ越すことを改葬(かいそう)と言います。
理由は様々ですが、
「墓じまいをして永代供養をしたい」
という場合が多いです。
先日のケースでは、
兄が亡くなり、実家の墓に納骨をしようとしたところ、
兄の妻に「今後、墓守をすることはできない」と言われ、
改葬することになりました。
夫の亡きいま、嫁ぎ先の墓を守る意味がない。
その考えに至った経緯は、思い測ることができません。
奥様にも様々なことがあったのでしょう。
いずれにしても弟としては両親と兄のお骨ですから、
当然放っておく気にはなれないのです。
改葬の手続きをして、善称寺の合同墓に納骨をすることになりました。
このようなケースは決して少なくはありません。
しかも、どなたも前向きな気持ちで行うわけではありません。
生きている者の事情で墓の場所は変わりますが、
お寺として「供養」ということの意味を
しっかりとお伝えするべきだと考えています。
もう一度供養ということを考えるという意味では
「良い機会」なのかもしれませんね。