墓じまいをして永代供養を

お墓を引っ越すことを改葬(かいそう)と言います。
理由は様々ですが、
「墓じまいをして永代供養をしたい」
という場合が多いです。

先日のケースでは、
兄が亡くなり、実家の墓に納骨をしようとしたところ、
兄の妻に「今後、墓守をすることはできない」と言われ、
改葬することになりました。

夫の亡きいま、嫁ぎ先の墓を守る意味がない。
その考えに至った経緯は、思い測ることができません。
奥様にも様々なことがあったのでしょう。

いずれにしても弟としては両親と兄のお骨ですから、
当然放っておく気にはなれないのです。
改葬の手続きをして、善称寺の合同墓に納骨をすることになりました。

このようなケースは決して少なくはありません。
しかも、どなたも前向きな気持ちで行うわけではありません。
生きている者の事情で墓の場所は変わりますが、
お寺として「供養」ということの意味を
しっかりとお伝えするべきだと考えています。

もう一度供養ということを考えるという意味では
「良い機会」なのかもしれませんね。

合同墓用の小さな墓石です。
石材店から郵送で届けられます。
通常2ヶ月程度で納品されますが、
今は北京オリンピックや電力不足などの、
中国国内の情勢によって左右します。

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