仏事にまつわる負担をなくしたい

仏事は、私たちがこの世を心豊かに生き抜くための道筋を、仏教に聞いていくご縁になります。

しかし、その仏事が苦痛なっていることがあります。わたしたちは、とくに墓の継承にまつわる相談を年間50件前後お聞きします。布施や寄付金のやりとりで疲弊したり、墓の継承者がおらず誰にも相談できなかったり。また継承者がいたとしても、自分たちがしてきた苦労を子や孫に背負わせる気にはなれなかったり。

「不安で夜も眠れない」という声を聞くたびに、寺はこれで良いのだろうかと、一緒になって悩んでしまいます。

合同墓と合同法要

善称寺は、墓と法事の仕組みを分かりやすくして、「仏事は何をどうすれば良いのかわからない」という感覚を払拭し、安心して寺と関わってもらえるよう努めています。墓は、継承者や墓参りをする人がいなくても、安心して納骨ができる合同墓を作っています。法事も合同で勤められ複数名のお名前が読み上げられます。それまでの宗教や宗派は問いませんし、浄土真宗への入信を強制することはありませんが、すべての仏事が浄土真宗本願寺派の教義に沿って勤められます。

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