水子供養という言葉
お墓の水鉢も凍る朝。
「今日はさぶいなぁ」寺男のマトバさんも着込んでます。
今日はある水子さんの50回忌法要。
といっても浄土真宗に水子という言葉はありませんが。
約50年前に亡くなった命をご縁にお勤めをさせていただきます。
浄土真宗では、水子供養という特別な供養があるわけではなく、
出生後に亡くなる命と同じように年忌をお勤めしています。
縁あってお腹に命として宿り、私たちと同じ生老病死を生き、
死ぬ瞬間まで死ぬもんかと必死で生きたであろう小さな命。
本当によく生きたねと、お浄土に迎えられたことでしょう。
今は仏として見守ってくださっている。
そのことに感謝を忘れず、
手を合わせ続けていくのです。
今日も良いご縁になりますよう、僧侶が努力します。