突然の死が受け入れられない

先日、息子が亡くなりました。
死因は脳梗塞です。

息子は他府県で一人暮らしをしていたのですが、
月曜になっても出勤してこないので、
職場の者が見に行ったら亡くなっていたそうです。

私は80歳を過ぎ、
自分の死後は息子に任せていたものですから、
まさか息子に先立たれ、何をどうすれば良いのか。

複雑な事情もあり、
家の墓に入れることはできないので、
永代供養をしてもらえる場所を探しています。

ショックが大きいことは容易に想像がつきます。
命が歳の順番に終わるわけではないと、
頭では分かっていても、
まさか自分の身にこのような事態が起ころうとは
予想だにしていないのが私たちの姿です。

それまでは健康そのものであったということですから、
本当に分からないものです。
今回は、色々とお話しを聞かせていただき、
何かを申し上げたわけではありませんが、
「少し落ち着きました」とおっしゃっていました。

僧侶とは、悲しみの前に無力なものです。
私自身、まだまだ学び足りないということでしょう。

今後も相談があれば立ち寄ってくださるということで、
お墓のことなど具体的なことは、
できるだけ早く解決してあげて、
あとはゆっくりとご本人が立ち直っていく
過程をご一緒できれば幸いに思います。

幸いに相談者さんは、お念仏を称えるご家庭に育ったそうで。
「一人じゃないよ、私がいるよ」
阿弥陀様がお念仏となって私の口から出てきてくださいます。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と。


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