お地蔵様を預かって欲しい/永代供養

※記事の内容は当時のものであり、現在はお地蔵様のお引き取りはさせていただいておりません。
なにぶん小さなお寺ですので、ご安置する場所が無くなってしまいました。(2022年8月 追記)

毎日手を合わせて大切にしてきたお地蔵さまを、
お寺で預かってもらえないでしょうか。
自分たち夫婦が死んだら、誰も見る人がいなくなります。

預かってあげたいと思いました。
しかし浄土真宗は、阿弥陀如来一仏を礼拝する宗派です。
預かって良いものか?

浄土真宗の東井義雄先生の著書『拝まない者も拝まれている』に
「峠のお地蔵さま」という一文がありました。
大まかに紹介しますと、

峠にあるお地蔵さま。
前を通る時は挨拶を心がけているが、
ついつい忘れて素通りしてしまう。
でもあるときにハッとする。
お地蔵さまが合掌していて、自分に手を合わせてくださっている。
自分が無視して素通りする時も拝んでいてくださったにちがいない。

拝まない者も おがまれている
拝まないときも おがまれている

仏説阿弥陀経に、
ガンジス川の砂の数ほどのたくさんの仏さまが、
私にお念仏を勧めてくださっているとある。
その諸仏の一人としてお地蔵さまが、
「私への挨拶は忘れていいけど、
十劫の昔から願いずめに願ってくださっている阿弥陀さまのお呼び声、
南無阿弥陀仏だけは忘れないでおくれ。」
と手を合わせて頼んでくださっているのだと仰がれた。

なるほど、お地蔵さまも私にお念仏を勧めてくださる仏さま。
相談のあった方には「預かりますよ」とお伝えすることができそうです。

大きさにもよりますが。

そういえばすでにいらっしゃいました。
こちらも以前「預かって」とお願いされて。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏。

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