お線香のこと
お盆期間中は
たくさんのお墓参りがありますね。
他府県にお住まいの家族が帰省して
一緒に参る方も多いようです。
するとお線香がですね、すごいんです。
一日中たえることなく煙があがるんです。
善称寺は住宅地にあるものですから、
近隣のおたくは洗濯物が干せない状況に。
最近のお線香はラベンダーの香りやバラの香り、
中にはコーヒーの香りなどもあります。
人工的に着香された香りほど強く、遠くまで届きます。
申し訳ないので、せめて煙の少ないお線香をお寺に設置して
みなさんに使用してもらっています。
お線香を持参される場合は「花ゆらぎ」をお願いします。
数ある煙の少ないお線香の中でも、
いちばん煙と香りが少ないです。
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本来お線香は、
煙と香りで仏さまのお救いを再現する仏具です。
「いろもなし、かたちもましまさず。しかれば、こころもおよばれず、ことばもたえたり」
心に思うことも言葉で表現することもできない仏さまのお救いを、煙と香りで表現してきたのですね。それが煙と香りの少ないお線香を推奨するとは、なんともトホホな事態です。