いのちの現場から/公開講座

9月11日に本願寺鷺森別院で開かれた公開講座「いのちの現場から」
に参加しました。

在宅での「看取り」に力を入れられている坂口健太郎先生の講座です。
医師として多くの「死にゆく人」に寄り添って来られた先生の体験談は、
自分ごととしてリアルに聞かせていただきました。
中でもガンで死ぬということ。これがいかに大変なことか。
さらに認知症や自死のはなし。
どうやら私たちは、そう簡単に歳をとらせてはもらえないようです。

先日、釈哲宗著「死では終わらない物語について書こうと思う」を読み終えたばかりですが、
そこに「現代人は死後どうなるかという物語を聞く機会がないまま大人にならねばならないけど、その反面、さまざまな場面で死生観を持つことを強要される時代です」という趣旨の言葉がありました。
映画やドラマ、書店などで、私ははっきりとした死生観を持ち合わせていない、という弱い部分をしょっ中つつかれると。

「生死(しょうじ)を超える」と言いますが、道を学び、語ることが仕事である僧侶として、大変刺激を受けました。

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この公開講座の模様は11月30日までYouTubeで公開されています。本願寺鷺ノ森別院のホームページ内の「ビハーラ和歌山 公開講座 動画公開中」のバナーをクリックすると見れます。

http://saginomori.or.jp/

ざっくばらんな語り口が魅力の坂口健太郎先生

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