報恩講のお斎のこと

12月6日(日)の「報恩講(ほうおんこう)」では、「カサデチャ1472」さんによる特別なお斎を楽しんでいただけます(要予約/5000円以上のご懇志を納めていただいた方)。

お斎といえば、自坊で作った料理をふるまうのが通例ですが、このコロナ禍において、お寺での調理や会食は避けるべきと判断をし、お店で作っていただき<折詰>というかたちにしたお斎をお持ち帰りいただいて、それぞれの安心できる場所で召し上がっていただくことにいたしました。

季節のお野菜をたっぷりと使い、ハーブやスパイスを効かせた、彩り豊かなお料理が魅力の「カサデチャ1472」(岩出市根来)。以前から、食材や調味料の一つひとつと向き合う真摯さと、それでいて軽やかな遊び心さえ感じるような楽しいお料理のファンだった私たちが、特別な想いを持って企画している「報恩講のお斎」を作っていただけないかとお願いしたところ、快諾くださいました。普段カサデチャで出されているお料理とは違って動物性食品を一切使わない精進料理ということもあり、互いにアイデアを出し合って話し合いを重ね、完成した特別なお斎です。親鸞聖人ゆかりの食材を取り入れたり、お供物をありがたく使わせていただいたりしながらも、これまでのイメージを覆す新しいお斎になっていると思います。

親鸞聖人の遺徳をしのぶのが報恩講の大きな目的ではありますが、このお斎を“お念仏を喜ぶ機縁“─たのしみの一つとして、善称寺報恩講へお運びいただけますとしあわせに思います。

写真は、「カサデチャ1472」さんのお花見弁当です。


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