御正忌報恩講法要

1月10日に、ご本山(西本願寺)へ参拝しました。
ご本山では毎年1月9日〜16日に御正忌報恩講法要が勤められています。
これは宗祖親鸞聖人のご命日の法要のことで、
期間中は全国から門徒さんがお参りされます。

私たちは朝5寺に善称寺を車で出発!
メンバーは、住職の宇治田、寺男の的場さん、僧侶見習いの森嶋君、事務員のハタノさん、そして
片道約2時間で到着です。
本願寺では毎朝常例布教が行われています。
様々な布教師が招かれていて、
ここでは毎朝法話を聞かせてもらえます。(もちろん無料)
その日は広島県から招かれた布教師さんで、
「与えて持たさん」という阿弥陀さまのご本願のお話でした。
とても面白く勉強になり、「今年は色んな人の法話を聞きたいな」と思ったことでした。

9時からいよいよ法要が始まります。
本願寺の法要はたいてい雅楽の演奏から始まるので、
私はいつものことだと思って聞いていたのですが、
初めて一緒に参拝した森嶋君にとってはかなり新鮮な体験だったそうです。
雅楽の演奏をスマホで録音したりしていましたよ。
そういえば、雅楽を聞く機会ってあまりないですよね。

本願寺に参拝するといつも体験するのですが、
どこからともなくお念仏の声が聞こえてくるのです。
この日も「なんまんだーぶ、なんまんだーぶ、なんまんだーぶ」と
聞こえていました。
信心を得ると、自然に口をついてお念仏がでるそうですが、まさにそんな感じです。
私の前に座っていたおじさんは初めて聞いたのか
「え?なになに?」と振り返って声の聞こえる方を何度も確認していました。
会ったことあるでしょうか?お念仏が口をついて出てくる人に。
一緒に行った東口さんも初めて聞いたときは衝撃的で、
「お念仏がポコポコでてくる」と表現していました。
本願寺は今でもそういう体験ができる貴重な場所ですね。

法要の最後にはみんなで「恩徳讃」を歌います。
「如来大悲の恩徳は〜♪」と私も歌いましたが、
一緒に行った事務員のハタノさんは
ほとんどの参拝者が空でこの歌の歌えることに驚いたそうです。
浄土真宗の門徒にとっては馴染み深い歌なので、
知っていて当たり前のように思っていましたが、
そういえば、善称寺で歌う機会はないんですよね。
機会を作っても良いのかもしれません。

報恩講に参拝すると、いよいよ今年一年が始まる気がします。
今年はどんな年になるでしょうか。
悩む時には「そのまま来いよ」の阿弥陀さまの呼び声を聞かせていただく。
そんな年になりますように。

右から、寺男の的場さん、住職、僧侶見習いの森嶋君。
女性陣は写真NGだそうです。

住職の日記一覧へ戻る