自身の永代供養/考えるのはまだ早いのでは?

自分自身のお墓と、娘二人のことを含めて考えています。
実家のお墓が和歌山市内のお寺にあり私の姉が見ています。
法事を勤めたり、管理費を納めたり。
姉には息子がおりますので、
ゆくゆくは引き継ぐでしょう。

私は離婚しており、
決まったお墓はありません。
二人の娘は共に50代で、どうやら結婚する意思もないようです。
それに他府県で暮らしていますので、
私のお墓のことで迷惑をかけないようにしておきたいです。

そのことを娘に話すと、
「お墓のことを考えるのはまだちょっと早いのでは」
と言いました。
私としては、エンディングノートを書いたり、
葬儀社に積み立てをしたりと、先々の不安がつきないのですが。

それと、13年一緒に暮らした犬が先日亡くなりました。
その子のお骨があります。
ペットのお墓のことも教えて欲しいです。

お墓についての考えというのは、
世代によって全然違いますよね。
若い世代ほど現実的に考えることはできません。
まだ遠い未来の話なのです。
70代にさしかかる頃から、
お墓のことがやっと現実味をおびてきます。
だれだってそうではないでしょうか。

家族が不安に感じていることは何なのか。
日頃から聞いたり打ち明けたりして共有していれば良いのですが、
現代はそれもまた難しいことです。

「お母さん、そんなことを考えていたんだ」と、
子供として知らされるところから始まる。
そういう意味で葬儀やお墓というのは、
良いきっかけになるのかもしれません。

今日は一通りのお墓の説明をさせていただいて、
ペットのお墓のリーフレットをお持ち帰りいただきました。
「娘と相談してみます」とのことでした。

少しづつ涼しくなってきました。
境内では野菊が咲いています。
いつの間にか花壇からはみだして、
すごい生命力です。

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