生演奏の中止

報恩講でお勤めする「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)」は、住職の妹夫妻による音楽ユニット「I’s CUBE」に依頼して、読経に寄り添う音楽を制作してもらいました。ピアノ演奏にのせて読経する新しい試みです。

当初は、関東から来和してもらっての生演奏の予定でしたが、コロナ禍ということで、今回は音源だけ届けてもらうことになりました。当日は収録された音楽と共に読経いたします。

読経の時間を退屈せずに過ごして欲しい。そんな思いで発案しました。正信念仏偈は「四句目下がり」といって、四句目の音を下げて発声します。四句を一小節とし、作曲がスタートしましたが、それだと長いお経が更に長く感じてしまったそう。そこで、二句目から一小節をスタートさせてお経と音楽が追いかけっこする感じでやってみると、退屈感がかなりなくなったとのこと。

作曲は奥が深いですね。個人的には、音程やテンポを安定させることの難しさなど、読経そのものについての気付きも多かったです。

新しい「正信念仏偈」の響きをどうぞお楽しみに。

写真は住職の妹夫妻「I,s CUBE」のアーティスト写真です。

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