相談ファイル

娘に負担を残さないように

Nさん(女性)は来年で80才だそうですが、
とてもそうは見えないほどお元気でお若く見えます。

お寺からはバスで30分ほどのT町にお住まいで、
娘さんが嫁がれては、お一人で暮らしています。
「病気でもして娘に迷惑をかけたら大変」
そんな思いで日々健康に気をつけていらっしゃるのですが、
それくらい気を張っている方が身体にいいのだとおっしゃいます。

Nさんは元々、紀南方面にお住まいだったのですが、
地域の過疎化が進んだことや、
お寺の住職が亡くなり、お寺を継ぐ人がいなかった為に、
法事や葬儀を頼める僧侶がいなくなってしまいました。
その後、今のお住まいに引っ越されてからは、
特にどこかのお寺にお世話になることもなく暮らしてきました。

自分のお葬式とお墓の事さえ決めておけば、
娘に負担をかけることもないし、自分も安心できる。
Nさんはそうおっしゃいます。
今回、Nさんは永代供養墓の個人墓を希望されていますが、
ご相談の間、ご主人のことは話題に上りませんでしたので、
お元気なのか、はたまた離婚されているのかは分かりません。
どちらにしても、お寺として詮索しないよう心がけています。
お墓の悩みは十人十色ですから。

Nさんは、本来ならば納骨日当日に納めていただいている納骨料も、
事前に納めてくださいました。
「とにかく、自分でできることは自分でしておきたいんです。」
娘さんのことを思えばこそのお言葉ですね。

一人暮らしの伯母さんのために

貴志川より電車とバスを乗り継いでこられたTさん。
伯母さんのお墓のことで相談に来られました。

Tさんの伯母さんは70代で和歌山市内で一人暮らしです。
家のお墓は市営墓地にあり、伯母さんの兄の息子が守ってくれています。
以前はお墓を通してお寺とのお付き合いがあったそうなのですが、
もう何年も法事をしていなくて、ここ数年はまったくの疎遠になっています。
「寄付もなにもして来なかったから。」
Tさんはそうおっしゃります。

永代供養墓のご相談を受ける中で
せっかくのご縁を自分から切ってしまうようなことをしている
お寺があるものだな、と思わされることが多いです。

さて、その伯母さんですが、
市営墓地にあるお墓を守っている兄の息子さんとは
現在まったくお付き合いがありません。
ですから、いつの日か自分が死んでそのお墓に入るということは
考えられないのです。
そうなると、自分が死んだらお骨はどうなるのだろうか?
という不安で頭がいっぱいになるのだそうです。

私は伯母さんの代理でやって来られたTさんに、
永代供養墓「ゆずり葉の碑」のご説明をさせていただきました。
この場合は、合葬墓「縁」、もしくは個人墓「灯」のどちらかになります。
説明を聞いたあとTさんは、一度資料を持って帰って伯母さんに説明をしてみる、
ということになりました。

Tさんの伯母さん限ったことではありませんが、
お墓の悩みは、できるだけ早く解消しておきたいものです。
なぜなら私たちには残りの人生があるのですから。

これからの人生、終着点が確保されているという安心感は大事です。
人生はよく旅にたとえられますが、
たいていの場合「あてのない旅」よりも「行くさきのある旅」の方が安心でしょう。
行くさきが決まっていれば、あとは安心して道のりを楽しむだけです。

私たちにとって一番大切なことは、人生を充実させることですよね。
しかし人生はあっと言う間です。
本当は、お墓のことで悩んでいる時間などありませんもの。

Tさんの叔母さんには、はやく安心していただきたいと、心から思っております。

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