相談ファイル

お仏壇を引き継いで欲しい!? (後編)

さて、和歌山県のA市にお住まいのTさん(女性)からの
お仏壇についてのご相談のつづきです。

今回は後編。
前編はこちらです。

 

お取次ぎのお寺さん
Tさんが大変お悩みになられていることはわかりました。
でも、Tさんには、お葬式やお盆お彼岸などにお参りしてもらっている
お取次ぎのお寺さんがおられたはずです。
本当であれば、お墓やお仏壇、お仏事のことで疑問や悩みがあれば、
一番にそちらにお尋ねするのが筋だと思うのです。

お寺としても、自坊の壇信徒の方にそういったことを
お伝えしていくことこそが大切な役割なのですから、
こころよく力になってくれるはずです。

そのことをTさんに聞いてみると、
なにやら急に都合が悪くなったような口ぶりで、
色々なことを言っておられましたが、
要するにB寺の住職さんには相談したくないと。
以前、お墓を断られた時の態度がとても冷たく感じたそうなのです。
それなのにTさんがお金持ちであることが分かった途端に、
態度がコロッと変わり、急に親切になった…と感じておられるそうなのです。

なるほど、それでは信頼できないのも無理はありませんね。
事実はどうあれ、そういう思いを抱かせてしまったことには
B寺の住職さんに非があるということになりましょう。

私も僧侶である前に同じ人間として、気をつけねばなりません。
実を言うと、「お仏壇を引き取れば多額のお礼を頂けるのならば、私が引き取りましょうか?」
という気持ちがチラッと湧きました。人間、こんなものです。

お仏壇の意味
そういう訳で、Tさんには私たちにとっての「お仏壇の意味」をお伝えしました。
お仏壇とは、仏さまを礼拝する場所であり、故人を供養する場所ではないということです。
ですから、Tさんの生きている間は大切にしていただき、
その後は葬儀社さんがお仏壇の処分を請け負っていることをお話ししました。

お仏壇は、引き継ぎたいという方があればそれが一番良いと思います。
その場合は、遷仏法要(せんぶつほうよう)を行い、お仏壇を引っ越すのです。
仏さまをお迎えできるのですから、Tさんにお礼をするべきでしょう。
お礼をするのはTさんではなく、お仏壇をお迎えした方なのです。

Tさんは初めてお仏壇の意味を理解され、大変驚いていました。
「ええ!お仏壇に主人が住んでいるんじゃないの!?」と。
そして徐々に落ち着きを取り戻し、最後には安心してくださいました。

Tさん夫婦は仲が良く、今でも幸せに暮らせるのはご主人のおかげだと感じており、
ご主人の葬儀も葬儀社のプランで最高ランクの葬儀を勤めました。
僧侶も3人呼び、それはそれは立派なお葬式だったそうです。
盛大にやったから立派、という訳ではありませんが、
Tさんが満足しているのだから良いのだと思います。
それに、今回の私とのご縁も、ご主人のお引き合わせですからね。

ところで余談ですが、
葬儀社さんと近所の人にお仏壇の引き取り手を探してもらっていた件は、
待てど暮らせど引き受けてくれる人は現れなかったそうです。

次の日、改めてTさんからお電話がありました。
もうお仏壇のことを心配する必要がなくなったと、
大変喜んでいました。
私も嬉しいです。
ただ、電話で長話しをしたため、大変耳が痛くなりました。
ご相談が長くなりそうな場合は、
できればお寺へお越しいただければ幸いです〜。

僧侶の問題
当寺の永代供養墓のように、
宗旨宗派を問うことなく広く運営をしていると、
様々な相談が寄せられます。
中でも気になるのが、
「お寺の住職と気が合わない」
「好きではない」
「顔を見たくもない」
といった類いの、苦情にも似た相談です。
今回のTさんの相談にも、その要素が含まれていました。
私は偉そうなことを言える立場ではありませんが、
勉強になることが多いのは事実です。

私も日々勉強の身、これまで檀家さまの信頼を裏切るようなことが
一度もなかったかといえば、自信がありません。
間違ってしまったり、思いが行き違ったり、
うまく意思疎通ができなかったりしたこともあります。
さいわいにもそれに気づけた時には、誠心誠意、
お詫びをしたり、コミュニケーションし直したりしているつもりですが、
ご相談者の、取次ぎのお寺に対する「愚痴」や「不信感」などの
厳しいお声を耳にするにつけ、
自分にも気づけていない問題点があるかもしれない、
と、我が身を省みるばかりです。

 

DSC_0232

上の写真は、先日いただいたカサブランカを生けたところ。
花やつぼみの数が多く、一気に華やかになりました。

ありがとうございます。

お仏壇を引き継いで欲しい!? (前編)

当寺は、朝日新聞に永代供養墓「ゆずり葉の碑」の
小さな広告を載せています。以下の写真がそれです。

DSC_0230

広告を見てお問い合わせをくださる方には、
ご希望に応じて詳しい資料をお送りしたり、
お寺にお越しいただいてお話を伺ったりしています。

さて、先日も電話でお問い合わせを頂きました。
和歌山県のA市にお住まいのTさん(女性)です。
このTさんからのご相談について、
長くなるので記事を二つに分けて書いていきたいと思います。
今回は前編です。
(後編はこちらです)

 

Tさんからのご相談
Tさんは現在75才で、
2年前にご主人を亡くされてからはお一人で暮らしています。
ご結婚当初は大阪に住んでいたのですが、
ご主人の転勤で25年前に今のA市に引っ越してきました。

今回、Tさんが相談したいのは「お仏壇」のことでした。
上の広告をもう一度見てもらえば分かるのですが、
お仏壇のことなどどこにも書いていませんよね。
しかしTさんは、最近お仏壇のことでずいぶんと悩んでおり、
広告の「悩みはありませんか?」の部分だけを見て、
ワラにもすがる思いで電話をしたのだそうです。

 

お墓は永代供養墓に
Tさんのお話しによると、
ご主人のお葬式以来、お盆やお彼岸、それに命日のお参りは、
近くにあるB寺の住職さんに来てもらっているそうです。
当然お墓もB寺に建てるつもりだったのですが、
お子さんがいないという理由で、
B寺の墓地にお墓を建てるのは、断られてしましました。

しかしその後、知人の紹介で大阪に永代供養墓があることを知り、
ご主人の遺骨はそこへ納骨することができました。
Tさん自身もそこへ入る予定にしており、お墓のことは一安心しています。

 

残されたお仏壇をめぐって
そこで気になってきたのが、Tさんの家にあるお仏壇のことなのです。
今は、Tさんが毎日手を合わせて、
ご主人の命日ともなれば好きだったお菓子をお供えし、
お盆やお彼岸の「お迎え」もかかさず行っています。
しかし、いずれTさんが亡くなった後は、
このお仏壇の面倒を見てくれる人がいません。
Tさん自身を供養してくれる人がいない、
ということがとても不安になってきたのです。

そこでTさんがとった行動が驚きでした。

地元の葬儀社さんや、近所の方にお願いをして、
Tさんのお仏壇を引き継いでくれる人を探してもらったのだそうです。
もし、お仏壇を引き継いでくれるならば、相当額のお礼を支払い、
ローンや借金があればTさんが全て返済をし、
もしこれから家を建てる予定ならばTさんがお金を全部出すと、
そんなことまでおっしゃったのだそうです。
このような話は今まで聞いたことがありません。

どうやらお金には大変余裕があるようなのですが、
そこまでしてお仏壇を誰かに引き継いでもらいたいと思うのには、
お仏壇に対する大きな思い違いがあると言わざるを得ません。

それに…

とにかくお仏壇のことをずっと気に病んでおられたようで
ここまでの内容を矢継ぎ早にお話しになるTさんでしたが、
私にはまず、気になることがありました。

 

前編はここまで。
後編へつづく。

お仏壇 阿弥陀さまのある暮らし

ご主人と相談にこられたYさん。
お寺の近くにお住まいで、ホームページを見て相談に来てくださいました。
ご両親のお墓のことです。

Yさんのご両親は岩出市に住んでいます。
お父様は次男で、お墓はありません。
お父様の実家のお墓は、有田市の浄土真宗のお寺にあります。
そのお墓は和歌山市に住む長男さんが墓守をしているのですが、
遠方でお墓参りが大変なので、このほど和歌山市の市営墓地に、
新しくお墓を建てて引っ越すことになりました。

Yさんのご両親はまだまだお達者ですが、
これを期に自分たちのお墓のことを考えるようになりました。
長男さんは、和歌山市に新しく建てるお墓に、
Yさんのご両親も一緒に入ったらどうかと言ってくれているそうです。

今回、Yさんが相談したいことは二つあります。
一つは、長男が継いだお墓に、次男夫婦であるYさんのご両親が入っても良いのかということ。
もう一つは、Yさんのご両親のうち、どちらかが亡くなった時にお仏壇を買うべきかということです

長男が継いだお墓に、次男夫婦であるYさんのご両親が入っても良いのか
結論から申しますと、入っても良いです。
お墓は代々、家の長男が継ぐもので、
次男や三男は新しくお墓を建てる、というのが常識のように言われていますが、
今あるお墓に誰が入るかを決めるのは、お墓を守る責任者なのです。
この場合は長男さんがお墓の責任者ですから、長男さんが良いと言ってくれているので、良いのです。

現実には、このようなケースは珍しいことです。
大抵は長男さんが拒否されたり、次男さんにも最初からその気がないことが多いですから。

それを聞いたうえで、Yさんとしてはまだ心に引っ掛かることがありました。
もし、ご両親を長男さんのお墓に入れてもらったら、
今後のお付き合いはどのようにして行けばよいのだろう、ということです。
お墓に入っている方のご法事のことや、お墓の管理費のことなど、
親戚だけに気を使うことがたくさんありそうなのです。

お墓のあれこれは、すべて親戚との良いご縁にして行ければ幸いなのですが、
Yさんとしては、お葬式を含めたご両親の供養は自分たちだけで行いたいと思っているのです。
しかし、Yさんはご主人の家のお墓もありますし、後継ぎのないお墓を建てるということも
思い切りがつきません。

このような場合は、夫婦の永代供養墓がおすすめなのですが、
Yさんとしては、夫婦墓の小さなサイズに抵抗があるようでした。
そういうことで、今回は永代供養付きの一般墓地のご案内をさせていただき、
ご両親に渡していただくパンフレットをお預けしました。

Yさんのご両親のうち、どちらかが亡くなった時にお仏壇を買うべきか
このことは、まずお仏壇というものが、
どういうものなのかをお話する必要があります。

まず、お仏壇とは、死者の魂が入る場所ではありません。
ご先祖様を祀る場所でもありません。
良い機会ですから、このことをしっかりとご説明しておきたいです。

お仏壇とは、仏さまをご安置する場所なんです。
それ以外のなにものでもありません。
仏さまは宗派によって異なりますが、
浄土真宗では阿弥陀如来さまをご安置しています。

このことをしっかりと理解した上で、もう一度考えてみましょう。
お仏壇は、誰かが亡くなったのを期に買うものでしょうか?
違います。お仏壇は、仏さまをご安置したいと思った人が、その時にお迎えするものなのです。
誰も亡くなっていない家でも、ぜひ仏さまをお迎えしていただきたいものです。

「お家にお仏壇はありますか?」と聞くとよく
「うちはまだ誰も亡くなってませんから」と言われます。
核家族化が進む現代では仕方ないのかもしれませんが、
「誰も亡くなっていない」という考え方は自分勝手だと言われます。

私が生まれたのは、両親のおかげですし、
両親の生まれたのは、その両親のおかげですし、
その両親の生まれたのは、そのまた両親のおかげ・・・
という風に、私たちは途方もなく大きなご縁の先に生かされているのですから、
そもそも「まだ誰も亡くなっていない」お家なんてないということに
気づかされます。

どこまでも自分勝手で傲慢で欲望まみれのこんな私を
救ってくださるのが阿弥陀さまです。
その阿弥陀さまがお家にいらっしゃらなくて、本当に大丈夫なんですか?
阿弥陀さまのある暮らし、私はなんだか安心いたします。

 

 

宗派の違うお寺さん

Hさんの家は、先祖代々真言宗のお家です。
ですからお墓は市内の真言宗のお寺にあります。

Hさん自身は、真言宗にこだわりがある訳ではありませんし、
他の宗派との違いを理解している訳でもありません。

しかし、先祖代々真言宗でやってきたお家なので
自分の代で宗派を変えるというのは、ちょっと抵抗があります。

Hさんには二人の息子さんがいらっしゃり、お二人共に結婚されています。
ご長男さんは和歌山市在住で、子どもがありません。
次男さんは大阪在住で、子どもがるのですが、
キリスト教に入信しているということが最近分かりました。

「そんなこと全然知りませんでしたわ。」
Hさんもびっくりしたそうですが、こればかりはご本人の自由ですからねぇ。

そこでH家のお墓の後継ぎの問題です。
ご長男さんがお墓を継いだとすれば、
子どもがいませんので、いずれ墓じまいになるでしょう。
次男さんは大阪で家庭を持ち、
しかもキリスト教徒なのでお墓の面倒を頼むことはできない。
Hさんは悩んでいました。

それに、ここで詳しくは書けませんが、
現在お付き合いのあるお寺のご住職のことが
信頼できなくなるような出来事があったそうで、
お墓を預けているHさんとしては、この先不安なのだそうです。

私はHさんのお話しを一通り伺って、
やはり永代供養墓に改葬することが一番良いのではないかと申し上げました。
もちろん、ゆずり葉の碑にご縁をいただければ嬉しいことですが、
真言宗の場合、本山である高野山に納骨する方法もあるはずです。
その場合は、気軽にお墓参りをすることが難しくなるのですが。

ゆずり葉の碑に改葬をされる場合は、
合同のお墓「縁」か家族で入る「遥」をご案内することになるでしょう。

Hさんとしては永代供養墓のような小さなお墓ではなく、
一般的な大きさのお墓が良いそうなのですが、
当寺の境内墓地にお墓を建てる場合は、
真言宗から浄土真宗に改宗していただく必要があります。
Hさんはやはり、改宗は抵抗があるご様子でした。

Hさんは、とても気さくな人柄でお話がしやすく、
お仏事に関しても大変まじめに勤めているようです。
私としては、ぜひ引っ越していらっしゃいと言いたいところなのですが、
なにぶん当寺は浄土真宗のお寺ですので。

難しい問題です。

永代供養付きの一般墓地

Mさんは和歌山市内で一人暮らし。
奥さまは3年前に亡くなりました。
今年74歳になりますが、とてもお元気で、
今は昨年から始めた卓球がとても楽しいのだそうです。

当寺には、いままで何度か足を運んでくださっており、
先日も永代供養墓のご説明など、詳しくさせていただいたところです。

そして昨日、改めてご相談に来られたのですが、
永代供養墓ではなく、当寺に普通のお墓を建てたいとのご希望でした。

永代供養墓のご説明をさせていただいた結果、
永代供養墓ではなく、普通のお墓を希望されるということは、
たびたびあることです。
永代供養墓ゆずり葉の碑が始まって以来、
実は一般の墓地が増えているのです。

当寺としましては、それはそれで大変嬉しいことなのですが、
一般のお墓というものは、代々受け継いでいくものです。
しかしMさんには、娘さんがいらっしゃるのですが、
娘さんにはお子さまはなく、娘さんの代でお墓を閉じるということが、
もう分かっているのです。

次の代でお墓を閉じるということが分かっているのであれば、
お墓というのはとても高価な買い物ですので、もったいないのではないか、
とMさんにお伝えをしたのですが、それでもやはり、普通のお墓をご希望のようでした。

奥さまのお骨を納めて、お墓参りがしたい。
娘さんも、いつか父が死んだ時には、普通のお墓で両親をお弔いしたいと、
そう思っているそうです。
それなら、そのお気持ちを大切にするべきでしょう。

しかしMさんとしては、
いつかの墓じまいの時には、娘や親族に迷惑をかけたくない。
そこで、墓石の撤去費用や永代供養料を前払いしておくということは
できないかということでした。

私も永代供養付きの一般墓地というのは、聞いたことがありますし、
Mさんと同じようなケースは他にもありました。
もしかすると、今後はこのようなケースが増えるのかもしれないです。

 

一人暮らしの伯母さんのために

貴志川より電車とバスを乗り継いでこられたTさん。
伯母さんのお墓のことで相談に来られました。

Tさんの伯母さんは70代で和歌山市内で一人暮らしです。
家のお墓は市営墓地にあり、伯母さんの兄の息子が守ってくれています。
以前はお墓を通してお寺とのお付き合いがあったそうなのですが、
もう何年も法事をしていなくて、ここ数年はまったくの疎遠になっています。
「寄付もなにもして来なかったから。」
Tさんはそうおっしゃります。

永代供養墓のご相談を受ける中で
せっかくのご縁を自分から切ってしまうようなことをしている
お寺があるものだな、と思わされることが多いです。

さて、その伯母さんですが、
市営墓地にあるお墓を守っている兄の息子さんとは
現在まったくお付き合いがありません。
ですから、いつの日か自分が死んでそのお墓に入るということは
考えられないのです。
そうなると、自分が死んだらお骨はどうなるのだろうか?
という不安で頭がいっぱいになるのだそうです。

私は伯母さんの代理でやって来られたTさんに、
永代供養墓「ゆずり葉の碑」のご説明をさせていただきました。
この場合は、合葬墓「縁」、もしくは個人墓「灯」のどちらかになります。
説明を聞いたあとTさんは、一度資料を持って帰って伯母さんに説明をしてみる、
ということになりました。

Tさんの伯母さん限ったことではありませんが、
お墓の悩みは、できるだけ早く解消しておきたいものです。
なぜなら私たちには残りの人生があるのですから。

これからの人生、終着点が確保されているという安心感は大事です。
人生はよく旅にたとえられますが、
たいていの場合「あてのない旅」よりも「行くさきのある旅」の方が安心でしょう。
行くさきが決まっていれば、あとは安心して道のりを楽しむだけです。

私たちにとって一番大切なことは、人生を充実させることですよね。
しかし人生はあっと言う間です。
本当は、お墓のことで悩んでいる時間などありませんもの。

Tさんの叔母さんには、はやく安心していただきたいと、心から思っております。

永代供養にしてもいいのかしら

先日、若くしてご主人を亡くされたSさん。
Sさんはご主人と二人で飲食店を営んでおり、
たいそう繁盛していたそうです。

しかし、その時は突然にやってきました。
ご主人はある日倒れて病院に搬送され、
あっと言う間に息を引き取ってしまわれたのです。

なんということでしょうか、
明日のことは誰にも分からないものですが、
突然の不幸に見舞われたSさんの悲しみは、
そう簡単に癒えるはずもありません。
Sさんのお話しを聞くことしかできない私も
あまりにも無力です。

ご主人のお葬式はご遺族だけでしめやかに行う予定でした。
しかし、始まってみると200人以上もの参列者がありました。
訃報を聞いたお店の常連さんたちが、集まってくれたのす。
「あの人、こんなに慕われていたのですね」
Sさんは驚きながらも嬉しかったそうです。

Sさんご夫婦は共に再婚で、
再婚された時にはそれぞれにお子さまがありました。
Sさんご夫婦の間にはお子さまはありません。
現在お子さま方は家庭を持ち、立派に独立されています。

さて、いよいよご主人のお骨をお墓に納骨するのですが、
ご主人の実家のお墓というのは戦前からあるお墓で、
かなり墓石が劣化しているものでした。
年月を経た墓石は、表面がでこぼこで、
刻んだ文字も読み取れなくなっています。
ご主人がお元気だったころ、二人でお墓参りをした時に
Sさんは思わず言ったそうです。
「私もここに入るの?」
隣にたつ新しい墓石に比べると、
あまりにも小さく見劣りするように思えましたし、
なによりもSさんは、その墓に入っている方々と
全く面識がなかったのですから。

ご主人が亡くなったいま思うことは、
「きれいなお墓に建て替えてあげたい。」
「そのみすぼらしい墓に主人を入れるのは、
あまりにもかわいそうだ」ということでした。
しかし建て替えたところで、
Sさんが亡くなればお墓を守ってくれる人もいないし、
いっそこの機会に永代供養にするべきでは?
─ともお考えのようでした。

当寺の永代供養をご覧になって、
「夫婦のお墓「絆」がいいなぁ、二人の名前を並んで刻めたらな」
と思ったそうですが、
Sさんの立場で、先祖代々のお墓を
永代供養にするということが許されるのだろうか、
他府県に暮らす主人の兄弟は許してくれるのだろうか、
そんな不安もお持ちのようなのです。

私としては、お墓の後継ぎがいないことが分かっている以上、
永代供養にされることが望ましいのではないかと思います。
Sさんがお望みの「夫婦のお墓」を建てて、
同じ場所でご先祖のお骨も供養することができますので。
その場合は、事前にしっかりとその旨をご主人のご兄弟に伝え、
皆さんに納得していただくことが大切ですが…。
大丈夫です。
きちんとありのままをお話しすれば
納得してくださるケースだと思います。
今までお墓を守ってきたのはSさんご夫婦なのですからね。

Sさんに限らず、先祖代々受け継いできたお墓を
自分の代で閉じてしまうことは、
少なからず心苦しい思いをすることです。
しかし、無縁墓になってしまう前にきちんと整理をしておくことは、
そのお墓を守る最後の人として責任を果たしたということで
感謝されるべきことではないでしょうか。
同じようなお立場の方がいらっしゃれば、
ご自身が元気なうちに親族とお墓の話しをしたり、
お墓の行く末を決めておくことが大切だと思います。

Sさんのご主人のお葬式の帰り道、
ふと空を見上げると、天へと昇っていく
龍のような形をした雲があったそうです。
「うわぁ〜。」みんなでそれを見上げ、
「あれきっとお父さんやで。」
そんな話しをしたのだそうです。

そうかもしれませんねぇ。
今もきっと空からSさんを見守ってくださっているはずです。

墓じまい、できますか。

駐車場には車を入れず、
お寺の前の道にエンジンをかけたまま一時駐車をして
訪ねてこられたNさん。

「墓じまいのことでちょっとお話しを聞きたいのですが。」
そうおっしゃるので、
「よければ座ってゆっくりお話しをお聞きします」と言うと、
「いえ、ちょっと立ち寄っただけなので」とおっしゃるのです。
そういう訳で、玄関の所で少し立ち話しをするような感じでのご相談でした。

Nさんは60代、亡くなったご主人のお墓を建ててからもうすぐ7年になります。
二人の娘さんはそれぞれ嫁ぎ、Nさんは今、海南市で一人住まいです。

ご主人はご病気で亡くなられたそうです。
生前には、自分が死んだら葬式はしなくてもいいしお墓も必要ない、
できるだけお金をかけずにやってくれと、Nさんに話していました。

しかし、いざその時がきてみると、親族やご近所の手前、
お葬式をやらないという訳にはいきませんでした。
お墓にしても、親族から言われて立派なお墓を作ったのだそうです。

「今になって思えば、見栄をはって大きなお墓を作るんじゃなかった。」
Nさんが死んでそのお墓に入れば、
そのお墓の面倒は娘さんたちが見ることになるのですから。
自分のお墓のことで、嫁いでいる娘たちに迷惑をかけたくない、
その気持ちが強く、お墓を永代供養墓に改葬しようかと考えるようになったのです。

このお話しをしている間、
なんとNさんは涙をこぼしているではありませんか。
どうやら、ご主人の為に作ったお墓を、自分の手で墓じまいしてしまうことが、
とても辛いようなのです。

そういうことなら、Nさんの気持ちの整理がつくまで、
今のお墓にお参りするべきです。
そして、いよいよ決心がつけば、永代供養墓に改葬をして墓じまいをすればいいのです。

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墓じまいといっても、お骨が消えてしまう訳ではなく、
納骨する場所を引っ越すだけですから、その後もひきつづきお墓参りができるのですから。

そうお伝えすると、少し安心されたようでした。
お墓のことで不安があり、どう対処すれば分からないまま、時間だけが過ぎて行く事はつらいです。
「その時がくれば、ちゃんと解決する方法が分かっている」のであれば、
同じ状況であっても、気持ちの面で全然違いますからね。

お浄土から見守るご主人は、きっとこう思っていますよ。
「ぼくの墓のことなんか早くかたをつけてしまって、お前はこれからの人生を目一杯楽しんでくれ」と。
Nさんの幸せを、いつも願われているのですから。

複雑なお墓事情 一般墓地

お墓のことで相談があるということで、
葬儀社さんからご紹介をいただいたYさん。

Yさんは現在、日蓮宗のB寺の檀家さんなのですが、
以前は他府県にある浄土宗のA寺の檀家であったことがあり、
実は今もそのA寺に家のお墓が残っているのだそうです。(お骨は入っていない)

Yさんがその浄土宗のA寺の檀家であった時分に、
市内の共同墓地に新しいお墓を建てて、
A寺にあるお墓からお骨を改葬しました。
その際、「A寺のお墓には、もう誰のお骨も入っていないので、
お墓を撤去させて欲しい。」と住職に相談をしていました。
しかし、その後のA寺からの連絡が全くなく、
それどころかお盆にもお彼岸にもお参りをしてもらえなくなってしまったのです。

そうこうするうちにそのA寺の住職が亡くなり、
息子さんの代に変わってしまったので、
息子さんにも経緯を伝えたのだそうですが、
やっぱりその後の連絡がなかったそうなのです。

A寺の墓地に残されたお墓のことは気になるけども、
Yさんとしては、何度も相談をしたにも関わらず
返答をもらえず放っておかれた…というわだかまりが残り、
それ以来、すっかりA寺とは疎遠になってしまったそうです。

墓地というものは、次に利用しようとした時に、
そこにお墓が建っていると使うことができません。
いつの日か必ず撤去されることになるでしょう。
本来ならばその時にYさんが撤去費用を負担するのですが、
A寺がこの問題をなおざりにしたために、
YさんはA寺とのご縁を切ってしまわれました。
その後、Yさんは引越しもされているので、
A寺はYさんと連絡を取ることができず、
結局は寺の負担でお墓を撤去することになるでしょう。
これについては檀家であるYさんとの信頼関係を守れなかった
A寺に落ち度があり、仕方のないことだと思います。

そして昨年、なんとYさんの息子さんが亡くなってしまいました。
その時に葬儀社さんから紹介されたのが今の日蓮宗のB寺だったのです。
B寺には息子さんのお墓を建てて、しっかりと供養をしてもらっており、
Yさん一家も日蓮宗に改宗し、そこへ入るつもりでいます。

さて、そこで問題になってくるのが以前に市内の共同墓地に建てたお墓のことです。
こちらはYさんの従兄弟にあたる方がお守りされていたのですが、
先日その従兄弟が亡くなってしまいました。
従兄弟は、最近になって、共同墓地にある一家の墓の隣に
自分たち夫婦のためのお墓(夫婦墓)も新しく建てているので、
現在、市内の共同墓地には二つのお墓があるのです。

じつに複雑なケースです。

B寺にある自分の家のお墓と、共同墓地にある二つの親族の墓。
しかも、それぞれ宗派が違う。今後どうすればいいのか…。
Yさんの悩ましい心境は察するに余りあります。
さて、この場合はいくつかの選択肢が考えられます。

●共同墓地のお墓をすべて撤去し、永代供養にする。

●共同墓地のお墓をすべて撤去し、B寺にあるY家のお墓に改葬する。
B寺では、日蓮宗以外の墓前への出仕や法要は行わないようですが、
B寺のお墓に改葬するのであれば今後の供養は行ってくれることでしょう。

●共同墓地のお墓をそのまま使用し、年忌法要などは当寺でさせていただく。
この場合、Yさんの年齢を考えても、
近い将来には墓を継承する人がいなくなり永代供養にする日がやってくるでしょうし、
Yさんは当寺とB寺という宗派の異なる二つのお寺とご縁を持つことになります。

Yさんにとって負担にさえならなければ、
宗派の異なるお寺とご縁を持つ事は悪いことではありません。
私個人の考えとしては、共同墓地のお墓は永代供養にして、
その後はY家とB寺とのご縁を深めていくことが、
Yさんとしてもスッキリとするのではないかと思うのですが。
どうでしょうか、難しい選択です。
最終の判断はYさんにゆだねられます。

今日のところは、当寺で永代供養にする場合のご説明をさせていただいて、
とりあえずは、従兄弟さんがお守りされていたお仏壇の処分にあたり、
遷仏法要をさせていただくことになりました。

ただでさえよく分からないお墓のことなのに、
このような複雑なことになってしまって、
Yさんも心労が絶えないはずです。
今後はお一人で悩まず、なんでも相談して欲しいと思います。

大丈夫です。こんがらがってしまったご事情であっても、
ひとつずつほどいていけば必ず解決できますからね。
本来、お墓は私たちの人生を豊かにしてくれる存在であり、
けっして「負担」ではありません。

お墓がご縁でYさんの人生が充実してゆくような、
そんなことのお手伝いができればなによりだと思っております。

夫婦のお墓「絆」一般のお墓 墓地のご相談

風の強い日、突然にご相談に来られたWさん夫妻でした。
言葉のひとつひとつを丁寧に選んで、ゆっくりと話されるご主人。
ご職業はたずねていませんが、背筋をピンと伸ばしていかにも芯の強そうな

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たたずまいには、何かの職人さんなのかな?と思わされました。
そして、その言葉を傍らで静かに聞いている奥さまでした。

ご主人は山口県出身、次男であり、
実家のお墓はお兄さまが守っているそうです。
お仕事の都合で和歌山に移り住んで来られて奥さまと出会い、
ご結婚されてもう40年以上になります。

お二人には息子さんがいらっしゃり、
すでにご結婚されて、先日お孫さんが生まれたそうです。

Wさんは、可愛いお孫さんを見ていると、
おじいちゃんとして、何がしてやれるだろうか?と考えるのだそうです。
そして、ご自身の経験を思い出してみると、
自分はお墓やお仏壇を通して大事な事を教わってきたということが
思い当たったのだそうです。

「よし、孫のためにちゃんとした墓と仏壇を作ろう」そう決心された矢先、
たまたま地元紙に出ていた当寺の広告が目にとまり
勇気を出してお寺を訪ねてきてくださったとのことでした。

「墓を作るにしても仏壇を買うにしても、お坊さんがいないことには始まりませんからな。」
ゆっくりとした口調でそう話すWさんのお顔を見て、私は背筋が伸びる気がいたしました。
どういった僧侶が運営している寺なのか、
そこの所を一番気にされているように感じたからです。

そして私自身、一番気をつけていることでもありました。
立派なお墓を建てても、また立派なお仏壇を購入しても、
そこに関わることになる「僧侶」が不誠実であれば、
それは取り返しのつかないことになるのですから。
お墓を選ぶ時には、僧侶がどのような人物かをしっかりと
見極める必要があると思うのです。

Wさん夫妻には、
緊張しながらも永代供養墓のこと、一般墓地のことを
2時間程度かけてゆっくりとご説明させて頂きました。
Wさんからもたくさんのご質問をいただきました。

さてさて、私はお二人と誠実に向き合うことができたでしょうか。
今回のところは「考えてみます」と言い残して帰られました。
Wさん夫妻のような方に選んで頂けるお寺であれば、
これほど嬉しいことはありません。
息子さんやお孫さんにも、
お仏事を通してお伝えしたいことがたくさんありますので。

 

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