「ご縁のお寺さんはありますか?」
と、葬儀社にお葬式を依頼すると必ず聞かれます。
この時もし、今までお寺と付き合いがなかった場合は、
葬儀社さんに手配をしてもらうことになるのですが、
当然どんなお坊さんに当たるのかは分かりません。
当寺に相談に来られる方の中には、
「お通夜と葬儀は、葬儀社に手配していただいた僧侶で行ったけれど、
満中陰からはこちらでお願いしたい」
と言う方が意外と多くあります。
まだ当寺にお墓を決めた訳でもなく、
今後のことは全く決まっていないにも関わらずそう言うのです。
よくよくお話しを聞いてみると、要するに
「お坊さんを変更したい」という訳ですね。
その理由は様々ですが、
「とても遠方から来られたお坊さんだったから」
「こわいお坊さんで、間違ったことを言うと怒られた」
「なんとなく頼りない」「信頼できない」
中にはお坊さんの心ない対応に
とても立腹されている方もありました。
実は私も葬儀社に手配されることが多々あるのです。
同じ僧侶としては気をつけねばなりません。
永代供養墓「ゆずり葉の碑」を含めて当寺にご縁のある方は、
葬儀社に「ご縁のお寺さんはありますか?」と聞かれたときには、
「はい、本町の善称寺です」と伝えていただきたい。
その時には、誠心誠意お勤めさせていただきます。
少なくとも、どんなお坊さんが来るのか分からない、
ということはありませんので。
「もしもの時には頼める僧侶がいる」
「日頃から分からないことがあれば気軽に質問できる僧侶がいる」
そんなちょっとした安心感をお届けできれば幸いです。
私は最近、とても信頼できる植木屋さんとご縁がありました。
今後は境内の植物のことなど相談しようと思っています。
他にも、電気工事の専門店や、水回りのトラブル関係など、
それぞれに頼むところは決まっています。
お坊さんも、それぐらい気軽に頼っていただきたいものですね。