お葬式

葬式仏教

昨日は、葬儀者さんからのご紹介での葬儀でした。
今までお寺とのご縁がなかったお家が葬儀をする場合には
こういったケースが多々あるのです。

ご遺族は、初対面のお坊さんと葬儀をすることになりますので、
「どんな坊さんだろうか。」
「仏事作法のことは何も知らないけど大丈夫だろうか。」
などの不安なお気持ちも大いにあると思われます。
中には経験上、お坊さんに対してあまり良い印象を持っていない方もおられるかもしれません。

実際、お坊さんも人間ですから、色んな性格のお坊さんがいます。
自分の性格はなかなか変えることはできませんので、
素のままの私で接することを心がけてはおりますが、
そんなことよりも、葬儀という悲しみの場で、
自分にできることは何かということに集中したいと思っています。
枕経、お通夜、葬儀式、斎場(焼き場)、とご一緒に故人をお見送りする中で
少しでもご遺族の心情に寄り添うことができれば、それが一番良いです。

今の日本の仏教は人々の日常に根ざしていない。
だから葬式のときぐらいしか縁がないじゃないか、という皮肉をこめて
「葬式仏教」という言葉も聞こえてきます。
たしかに、それは本当のことで私も耳が痛いのですが、
大切な人を亡くしたとき、お葬式のときにしか心に入ってこない言葉というものもあります。
私たちお坊さんは、故人さまからいただいたかけがえのない葬儀という機会を
やはり大切にしなければと思うのです。

 

心を込めてお見送り

今日は初七日の法要でしたが、
お通夜、葬儀などは行わず、故人さまをお寺で一晩お預かりして、
出棺の時におつとめをしました。
お骨上げのあと、お寺にもどって初七日を営んだというわけです。

こういった形式を善称寺では荼毘葬(だびそう)と呼んでいますが、
一般には直葬と呼ばれる形式のお見送りです。
初七日を営まない場合の方が多いです。

親戚は呼ばず、家族だけでのお見送りでしたが、
ご家族と僧侶次第で良い時間にすることはできます。
少人数で、心を込めてお見送りをすればいいのだと思います。

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「お葬式のアデュー」の永山さんと話していると、
最近は直葬の依頼が増えているけれど、
お骨上げまで任せたいという人もいるのだそうです。

ということは、お見送りには誰も来ず、
出棺からお骨上げまでを葬儀社さんが行い、ご遺族はお骨を受け取るだけ、
ということになるのでしょうか。
色々と事情はあるのだと思いますが、
僧侶としては考えさせられます。

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さて、今日は良い天気でしたし、お墓参りが多かったですね。
日光を浴びると、お花はグングン水を吸い上げますので、
今日は3回も花筒にお水を足しました。

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明日からお彼岸です。
良いお天気になるそうです。

 

直葬を考える

様々な事情で、お葬式を行うことなく直葬するご遺族が増えています。
今後も増え続けるでしょう。
日本では、亡くなってから24時間は荼毘に付すことができない決まりですが、
その間、ご遺体を自宅に安置できないご遺族のために、
善称寺の一室を、霊安室として利用していただいています。

いま、お寺には二つの棺が安置されています。
そのうちの一つはまだ空で、これから納棺師さんが来て納棺の儀を行います。
どちらもお葬式を行うことなく、そのまま火葬場へと運ばれます。

低価格のお葬式を提案している「お葬式のアデュー」の永山さんのところでは、
直葬の依頼が増えているそうです。
この現実を私たち僧侶がどう受け止めていくのか、
答えは直葬の現場にしかないのかもしれません。

ご遺族とお話しすると、決してお葬式がしたくない訳ではなく、
ましてやお葬式を「省略」したい訳でもないことがよく分かります。
丁寧に送ってあげたい気持ちはみんな同じなんですよね。

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永山さんと。
ほんま、ええ人なんですよ〜。

 

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