住職の日記

人の死を前に僧侶は何ができるのか

シンポジウム

本願寺に隣接する聞法会館で行われたシンポジウム
「人の死を前に僧侶はなにができるのか」に行ってきました。
僧侶以外の人も含め80人程度の参加がありました。

講師としてエンバーマー、グリーフカウンセラーとして
活躍する橋爪謙一郎氏(株ジーエスアイ代表取締役)をお迎えし、
宗教者ではない立場から見た葬送の現場を伝えていただきました。

まず第一に、グリーフ(深い悲しみ)状態とはどういうことなのか。
分かりやすくご説明いただきました。
その上で、どう接するべきか、また我々僧侶がどう接してきたのか、
例を挙げて紹介がありました。
結果、多くのご遺族が「大切にされていない」という感覚を持っているということ。
また世界的に無宗教化が進む中で、
宗教は大事だが、組織としての教団や寺との関わりは嫌だ、
という人が増えていることなどが指摘されました。

しかし橋爪氏はグリーフケアという視点から見て、
儀式の重要性はかなりあると考えておられ、
特に、枕経、納棺、通夜、葬儀、火葬、還骨、初七日、二七日〜満中陰など、
儀式を細切れにして、段階的に悲しみを乗り越えていく良さがあったと言います。
現在ではその一部だけを(たとえば火葬式など)行うことが増え、
儀式の必要性がご遺族に感じられなくなっている時代にあると。

私の感覚としては、葬式をやりたくない人ばかりではなく、
経済的な事情でできない場合も多いです。
「お金がないと葬式ができない」状況下で、
従来の形式にとらわれず、しかもこれまでどおり僧侶がその場を担っていくというのは
どういう形なのか。考えさせられました。

葬儀社やエンバーマー、介護施設の職員さんたちとチームワークで取り組んでいくのも一つかもしれませんね。
自分には何ができないかを知り、他の職種を信頼するということ。

いつもお花がいっぱい永代供養付きの小さなお墓 ゆずり葉の碑
ページの先頭へ

ホームへ戻る